CHANEL シャネル・チェーンショルダー・スーパーコピーをわざと劣化させて分かった 5 つのポイント
私がよくお世話になるブランド中古業者の知り合いの方から「面白い事例が見たくないですか」と、SNS経由で連絡が来た。
どんな内容ですかと聞くと、湿気の多い水回り付近で、袋に入れていたスーパーコピー品がいい具合に劣化したというのである。忠告しておくと絶対にコピー品に手を出してはならない。
廃棄倉庫も兼ねた場所でほとんど設備もない場所での放置なので、非常に劣化が早かったようであるが、問題はその早さである。
わざと放置する事で、ある程度の劣化を見て、確認の意味で判断していたようである。
最初の購入者は、数年前に購入、2~3年ほど使用し、1.2年ほど前にその購入者が買取査定に来店した際に、真贋して偽と分かり、そのまま預かり廃棄処分をする目的で、廃棄倉庫で放置していたようである。
たかだが数年でここまで酷く劣化するのも珍しく、私がこの手のブログを書いているということが、お世話になっている業者さんが知っており、連絡してきたという経緯である。
個人的にブログで情報発信する目的は、ブランドの知的財産権の保護とユーザーから見た真のブランドの実力と二次市場取引価格、ブランドの正味の価値データの分析というテーマもあるのだが、そんな高尚にしても、面白くはないので、客観的な事実と自分なりの分析と考察で、書籍や文献、時には実物にあたりながら、ブランドを取り上げている。
個人的な感情や趣は極力無くすように心がけているが、それはさておき、今回はシャネル・スーパーコピー・チェーンショルダーを劣化させて分かった 5 つのポイントを取り上げたい。
1. トレードマーク面の縫製の粗さと金具の製造品質の低さが露呈
● トレードマーク面の縫製の粗さと触った質感
● 部品製造の質の低さ、触った質感の違和感
金具はより本物に近いが、部品製造の質の低さ、触った質感が明らかに違い、本物を知らないと偽とは判別しにくい。
また、トレードマーク表面の凹凸の厚みが明らかに偽物、経年でより質感に違和感が出ている。まあ、この面はよく触れる事から、最初から質感などの触り心地はおかしいと気づくはずである。
2. 外装全体から粉が吹き劣化面から穴が開く
● 外装表面より穴が開く
● 少しの擦れで色がつく
● 糸が低品質でエンドの縫製から劣化
外装劣化と損傷が激しい。上部蓋面は穴が開いてしまっている。コーナーの劣化は、偽物の大きな特徴で、エンド処理がいい加減である。
また、劣化してくると、少しの擦れで色がついてしまう。少しの擦れで汚れがつくのは考えられず、明らかに偽と分かってしまう。
素材と素材の接合の要である、エンドの縫製が荒く、全体的に言うと糸が悪く、外れてきそうである。
全体的な表層劣化は本物ではありえず、外装面に粉が吹いたり、穴が開いたりと奇妙な劣化が数年程度の比較的短期間で見られた。
3. 劣化が進むと湾曲して自立できないようになる
● 外装劣化と損傷が激しくザラザラになる
● 劣化が激しくなると全体的に湾曲
表面がザラザラになるという奇妙な劣化が見られ、劣化面から湾曲し原型を留める事ができない。
またエンド面の表層劣化から下地のような黒い素材が出てきている。誠に奇妙な劣化である。
もはや自立不可の状態であり、側面コーナーと下面中央から膨張し中はベタベタに劣化、開閉不可である。
4. トレードマークの違和感、刻印の質の悪さが露呈
● ロゴの劣化もありえないほど消えかける
● R面の刻印の大きさと位置が微妙に異なる
本物でも消えかけているモノも多いが、触った質感が全く異なり、ザラザラしている。また「メイド・イン・フランス」の刻印がない。
「R」も見た瞬間「大きすぎる」と思った次第である。全体的にトレードマークの造形が荒く、バランスと質感がおかしい。
5. ショルダー・チェーンの激しい劣化と錆
● 革面の表面劣化:本物と違い劣化を超え剥離まで起こしている
● 金属面の激しい錆:短期間での錆発生と剥離が激しい
剥離は酷く、全体的に粉が飛ぶほどの劣化、表層には塗装のような跡が見られるが、シャネルの本物の場合、粉が吹くということはなく、表面剥離はありえない。
なにかしらの塗装を全体に施した跡があり、そのことで劣化を早めてしまっている。
シャネル・スーパーコピー・チェーンショルダーを劣化させて見ることで分かってきたこと
実験的に、シャネルスーパーコピーを急速に劣化させると、本物以上の劣化が出てくる。
また内部は接着剤等の劣化でベタつきは半端なく、開閉すらできないほど張り付いてしまった。内部はベタベタで、本物のようなベタつきではなく、化学薬品のような匂いも出てきた。
外装について言うと、最初に製作した偽物のクオリティーを隠す意図で、外装を軽く塗装している。
仮に中古で安価に仕入れ、本物をベースに塗装し新品に近いモノを仕立てても人間の体温や持つことによる擦れ等ですぐに剥離を起こす事であろう。
また偽物の大きな特徴は接合面の粗さがあり、開口面や内部の収納面を引っ張る事で分かる。
つまりは、縫製だけでなく、接着剤を併用して見た目的には分からなくしているが、本物では接着剤が露出することはほとんどありえない。
今回もシャネル真贋の方法の解説を動画から見ている。ステップ・バイ・ステップでチェックする箇所をコンパクトに解説している。
個人的には、本物をあえて劣化させたいが、業者さんが劣化させるぐらいなら転売してカネに変えてしまうので、なかなか手に入らないのが難点である。
今回はスーパーコピーを湿気の多い場所に放置しておく事で、本物と偽物の大きな違いをより鮮明に露呈させてみた。
つまりは、劣化面をより強調して観察すれば、作った最初まで逆算し想像する事で、どのあたりをポイントとして見れば真贋が容易に分かり、自ずと理解できるのである。スーパーコピー品を購入する事は絶対にしてはならない。
今回も偽物の情報を上げておくことで、多くの人々が手を出さない事を願っている。
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