ヴーヴ・クリコは現在で言えばスーパーキャリアウーマン
ヴーヴとはフランス語で「未亡人」という意味。旦那が急死した事により、旦那の家業であったワイン卸売会社「クリコ」を若干27歳で引き継ぎ、急成長させたのがヴーヴ・クリコである。シャンパンの製法で画期的な発明を行い、研究に研究を重ね「ルミュアージュ技法」を確立。
経営者としても才能を発揮し、世襲一族経営であった現在でもある常識を覆し、血の繋がりのない能力のある者を後継者に据えたりと、現在でも十分通用するスーパーキャリアウーマンである。ヴーヴ・クリコのブランドの信条は「品質はただ一つ、最高級だけを」である。
設立
1772年にフィリップ・クリコ=ムーリオンがランスに、多角事業を行う企業を「クリコ」の社名で設立した。その後フィリップ・クリコ=ムーリオンが死去した後に、義理の娘のヴァーヴ=ニコル・クリコ(「”ヴーヴ”・クリコ」)が経営を引き継ぎ、シャンパン事業と他の事業を切り離し、1810年に「ヴーヴ・クリコ・ポンサルダン」と改名する。
拡大
その後、1803年に勃発し1815年まで続いたナポレオン戦争前後に生産数および販売数を拡大し、ロシア帝国の王室への売り込みに成功するなど、諸外国への輸出量も増加した。第一次世界大戦や第二次世界大戦でぶどう畑及び生産施設にダメージを受けるもののその後復活した。
現在
1987年に世界有数の高級ブランドのコングロマリットであるLVMH傘下に入り、その後は日本を含めた世界各国の市場で積極的に販売網を広げ、イギリスのエリザベス2世の御用達の指名を受けるなど、世界有数のシャンパンブランドとして君臨する。2009年には日本法人の業務清算に伴い、イギリスのディアジオとの合弁会社であるMHD モエ・ヘネシー ディアジオから発売される事となった。
ヴーヴ・クリコ(Veuve Clicquot Ponsardin)wiki
由来を知っている人たちにプレゼントをするという事
そこでキャリアウーマンの彼女に、ヴーヴ・クリコ VeuveClicquot シャンパン ブリュット ペアグラスをプレゼントにした。ピッコロボトルはすでに持っていて、グラスを壊したとの事で、グラスのみプレゼントとした。ボトル抜きのモデルを探すのは苦労したが、オークションで落とし入手。こうして贈る事にしたのである。
世間話の中で、思い出のグラスと言うことを聞いて、なんとか同じモノで思い出が蘇るのであれば、それに越した事はなく、仮にその事を忘れていても、その話した内容からプレゼントをするのは悪い事ではないかと思う。今回は値が張るというより「思い出を取り戻す」という事が大事である。そのような意味でもリサイクルという市場は非常に役に立つ。
さっそくオークファンを見てみよう。今回は、あまり値が張らないようである。ボトルを入れると10,000円以上掛かるようであるが、グラスは概ね 約4,000円までのようである。
取り寄せてみたが、なかなか可愛らしいパッケージである。さっそく中身を検品。非常に繊細な造形とデザイン。女性の手のサイズになじみやすいモデルである。
将来に迷いその独立するきっかけとなった思い出をプレゼントする
そしてもうひとつ。カミュ オルダージュ エクストラ Camus HORS D’AGE RESERVE EXTRA VIEILLE Cognac 700ml 40%である。
これに関して言えば、小さなバーを開店する知人向けである。オークファンで取引価格を見ていこう。
約10,000円までで手に入れる事ができるようだ。これに関して言うと「志を再認識する」事を主眼にプレゼントを贈る事にした。
彼に関して言えば、お酒が飲める年齢に達し、目標とする先輩と飲んだ時、独立する為の進路に悩み、相談をしていた際、なぜか記憶に残り、思い出深いモデルを事前に聞いておいた次第である。
彼は長年独立の夢を持っていて、店を出す事を目標にして、様々な飲み屋やアルバイトをして、ようやく独立開店に至った。何年か前に飲んだ際に贈るのであれば、コレであろうと事前に仕込んでおいた。
さっそく届いたので、記念に収めた。私自身はほとんどお酒は飲まないが、お酒好きにはこのあたりのモデルは高すぎる事なく、プレゼントに最適である。今回の2点は、プレゼントは何をコンセプトにして贈るかを考えるのにいい機会をもらったと思っている。
プレゼントする際には、その由来と思いを認識できるとさらに味わい深い時間を過ごす事ができるようになると思っています。