基本データ:LV ルイ・ヴィトン スピーディ 30 ダミエ・アズール バッグ
- 幅 x 高さ x マチ:30 x 21 x 17 cm
- ダミエ・アズール キャンパス
- ハンドバッグ・ハンドル(素材:レザー)
- ライニング(素材:テキスタイル)
- トリミング(素材:レザー)
- 金具(色:ゴールド)
- 価格 ¥114,480
- ファスナー開閉式
- 内ポケット1つ
- パドロック 素材:金具(色:ゴールド)
- フラットに折り畳みが可能
旅行用バッグ「キーポル」のシティバージョン「スピーディ」。デイリーユースに最適のバッグです。開口部は開け易いファスナー式でパドロックの取り付けが可能。
参照:スピーディ 30 ダミエ・アズール – バッグ|ヴィトン公式サイト
高級小型ボストン、ヴィトン キーポルの シティバージョン スピーディモデル
高級バッグの定番と言えばルイヴィトンですが、長く使い続けると良い味が出てくるのがヴィトンの魅力。ヴィトンをブランド投資の観点から考えると、リセールバリューの高い投資になります。
10年以上前から保有しているヴィトンでも、万を超える金額か付くのが、そこら辺のブランドと違うところである。リセールを考える場合、できる限り安く買いたいと思うのが人情である。しかし安く買いたいと思っていても、ニセモノや状態の悪いモノを手を出す人はいない。
ニセモノは論外であるが、長く使用して状態の悪いヴィトンは比較的二次市場でも多く売られており、その中から自分がリペアできるモノを探すのは非常に面白い投資でもある。
スピーディといえばヴィトンの定番であり、モデルを廃盤にする事が比較的多いブランドであるが、スピーディについて言えば、廃盤にせずに長く残しているモデルである。
サイズ展開も比較的多く、すべてのモデルをヴィトン直営の専門店に見に行ってみたが、デイリーユースに最適のバッグ、真ん中の30サイズは女性の平均身長にピッタリである。
今回は比較的状態の悪いヴィトンを購入して、新品に近いヴィトンにする方が、合理的と判断して中古市場を使う事を考えます。スピーディの魅力を言えば、あらゆる荷物が簡単に収納出来る事である。ファスナー一本で開閉はスムーズである。
内装はシンプルな構造で使いやすい。ヌメ革のハンドルは持ち手が形状が崩れる事が少ないので、長時間持っても疲れにくい。欠点を言えば、その大きさの収納容量の限界まで、荷物を入れすぎて重くなり、逆に持つと疲れてしまう事である。
ルイ・ヴィトンの最安値相場から購入価格帯を積算する
では、最初に価格はどうか「オークファン」を使って落札相場データを収集し、過去売られていた鞄と実際購入しようとする予算帯を比べ、どの程度のヴィトンであれば状態を回復させる事が出来るかを考えながら購入を計画する。
より近いモノをピッキングして相場データをつくり、ヴィトンの場合は、取引数も多く、相場がしっかりしていますので、比較的データ収集には困りません。ここでは最安値のデータが並びますが、約10,000円以下はプロの修理会社で修理を依頼するぐらいまで傷んでいるのが分かります。
修理会社は非常に高く、新品価格以上になる場合が多いので論外。その事から約10,000円を超えたあたりの鞄が今回購入の最低予算帯となります。
今回は、約 9,000円で中古ヴィトンを購入する事ができた。といってもオークションで落としたわけではない。中古専門店のリサイクルショップである。このような場合、逆に足で稼ぐのが比較的効率的である。
なぜならまだネットで出ていない店頭での購入で、実物を目の前で見れ、状態と前所有者の状況といかにリペアするか相談できるからである。
また真贋に関しても、一度他人に真贋をしてもらい、最終的に自分も真贋すればダブルチェックになり一石二鳥。ネットオークションであればどのような人物が出品しているか分からない。
ましてや個人間同士の取引であれば、ニセモノを掴まされる事もあり、安全を考慮して、もっとも効果的なのが、店頭での購入が現在いちばんベストである。安く購入する一番の方法が、実は昔ながらのアナログな方法がもっとも効果が高いのである。
ネットはその相場観を補うツールとして使う方が、状態が悪いモノを購入する場合は良いのである。
クリーニングをおこないできる限りプレゼントの価値を上げる
素敵なおばちゃんの解説を聞きながら、まずは念入りに清掃を行い、機能上問題はないかチェックする。ヌメ革の汚れやヤケ、変色などが酷い状態であるが、内装に関しては特に目立つ汚れはなく、底に溜まった粉状のホコリを除く程度である。
問題は外装をいかに自然な状態で綺麗にするかである。このあたりいくつか経験を積んでトレーニングをしたので、細心の注意を払いながらクリーニングを行います。
購入したヴィトンは外装は比較的ヤニや汚れ、手垢など多くの汚れとスレが散見されるが、どこまでリペアしてクリーニングできるかを実験していきます。
最初の写真は持ち手の面であるが、もっと黒かったので比較的明るくした内容である。ヤケの状態の方が酷かったので、持ち手を外しマイクロファイバースポンジでキレイに研磨、その後、微細な修繕塗装及び研磨を行いコーティング、キレイに均して取り付けた内容である。
まだ表面が若干黒いが、自然にできる程度にまでリペア及びクリーニングできたと思う。
持ち手の見た目が良くなったことで、外装は随分変わるものである。
経年により金属面とヌメ革のジョイント面にサビや汚れが発生する場合が多いが今回のケースでは緑のサビは出ていないが、パドロックの汚れが酷く手垢まみれであった。
どうやら前所有者はヘビースモーカーであったようで、外装全体にヤニの臭いと黄色い汚れが多く散見された。まずはパドロックを溶剤に浸し金属面の汚れを取り除く。
取り除く前と取り除いた後、比較的綺麗な状態となった後、装着してみたが、新品のような輝きである。
その他ヌメ革面には、クレンザーを塗布、マイクロファイバー・スポンジで、変色箇所を綺麗に取り除きます。ダミエ面は、中性洗剤を非常に薄くして、外装表面に塗布、その後濡れタオルでふき取り、その後乾いた布で綺麗に水分を取ります。まるで新品のような輝きを取り戻し、ベトッとしていた外装は非常に肌触りの良い外装へと生まれ変わった。
高級ブランドを選ぶ 5 つの注意点
- 比較的相場が安定しているブランドを選ぶ
- ブランドの定番モデルを選び汎用性を重視する
- 長く使えるブランドに投資する
- 経年により古くなったモノの手入れを怠らない
- 極端に高価なブランドは真贋リスクが伴う
上記 5 点が個人的に注意している点であるが、今回はいかに高く売却するかという視点から、いかに安く購入して売却金額(価値)を引き上げるかを経験してみた。
リペア及び特殊クリーニングをした後、購入した店舗に仕上がったモデルを持っていったが、非常に驚かれた。持っていったモデルを買取りたいと申し出られたが、参考までいくらになるか聞いてきた次第である。
そこでまたオークファンを見てみよう。もっとも高い金額が 約 80,000円後半までのようである。買取金額の見積もりは、約 49,700円の見積もり金額を提示された。
要は約 65,000円までで販売できると読んだのだろう。なかなか良い金額である。約 76 % の取り分を提示されたということになり、当初の購入額から約 5.5 倍の価値を上昇させた事にもなります。
今回は彼女への誕生日プレゼントであるし、私の場合長年ブランド品の投資が趣味であるので、売却したり商売はしませんが、ちょっとした知恵と実行力でコストを削減し、このように価値を引き上げる事は可能なのです。
読んでいるあなたも面白いと思い興味があれば、財布にも彼女にも優しいこの手法を一度お試しください。