基本データ:LV ルイヴィトン ダミエ ジッピーウォレット ラウンドファスナー
- 型番:N60015
- サイズ:約 19 x 10 cm (幅 x 高さ)
- 参考定価:¥90,720
- ダミエ・キャンバス
- 金具(色:ゴールド)
- ライニング(素材:クロスグレインレザー)
- ファスナー開閉式
- クレジットカード用ポケット8個
- 紙幣用ポケット
- 小銭入れ1個(ファスナー式)
- メモやレシート用ポケット3個(内2つマチ付き)
- 手前と奥にパッチポケット付
「ジッピー・ウォレット」は、複数のクレジットカードポケットやコンパートメントが付いた機能性に優れたファスナー式の財布です。
参照:ルイ・ヴィトン公式HP
機能性に優れたファスナー式の財布は、廃盤の多いヴィトンの中で現役で売れ続ける定番人気モデル
樹脂加工を施したコーティングキャンバス地で、レザーを組み合わせた定番のラインであるダミエ。1888年に生まれた日本人にもなじみの深い市松模様からインスピレーションを得た古いモデルである。
最近では、ダミエ柄が人気である事から、ダミエはほぼ年齢問わず人気である。下の写真は、彼女の母親の財布である。手垢や汚れが酷い状態なのだが、比較的リペアが得意な私としては腕がなる。
状態としては数年使用して割と最近まで使用していたようである。売却資金で新しい財布の購入資金に充てるようである。まずは買取専門店で査定の結果、約 8,000円で買取可能であると言われ、そのまま持って帰ってきた次第である。
では、さっそくリペアに移っていこう。ダミエは、樹脂加工を施したコーティングキャンバス地である事から、樹脂における加工面に少し研磨を加えると、表層における汚れを除去する事ができる。
今回の場合、表層面に傷が入り、その中に汚れや垢やスレなどがたまった状態と思われる。
グラフファイバー系の粒子の細かい研磨剤で水をつけて軽く研磨すると、表層材の薄面が表層に出てくる。
今回は、黒く傷になっている部分もあるので、見た目を綺麗にすることはもう無理であろう。ただ、表層材を綺麗にして、肌触りをよくすることはできる。
さらに、その上をケアする保護剤で再保護すれば良い。グラスファイバー研磨剤塗布、一度表層の汚れをとって行く。少し綺麗になってきました。
リペア後の販売価格を積算して、買取価格の金額を概算する
では、さっそく「オークファン」を使って落札相場データを収集し、過去落札されたモデルと実際リペアできる状態の平均相場を調べていこう。
この場合、良品レベルまで引き上げる事が出来るので、 約 23,000~28,000円前後の価格で売れるようである。
その場合、買取価格は、約 16,000円~上で売れれば御の字である。なにせ 約 8,000円ほどアップするからだ。
そのような意味で、リペアすることで、ヴィトンの価格は上昇するのである。やはり恐ろしいブランドである。
彼女の母親には、その他、保有しているブランドを一緒に売却し、売却益と値引きによって、新しい財布を購入するコストをほぼ相殺するやり方を指南した。
また保有しているブランドは、二次市場でも高い売却価格を得られるブランド(ヴィトン)を選ぶ事が重要である。
そうする事で、お金の無い人でも、ほぼ追い金無しで手に入れる事が可能である。
再売却する場合は、リペアを行い、オークションに出品するか代行を使うか、また買取専門店に持ち込むか、最適なやり方を選べば良いのである。
価格を調べている間に、乾燥させる為に置いておいたヴィトンに、レザートリートメントで、表面をなめらかに中古品の中でも比較的綺麗な状態に引き戻す。途中側面の汚れの酷い部分に、泥・黒ずみが取れる「ハンド・トップ」の洗剤で綺麗にしながら、トリートメントを塗布する。
少しテカテカになるまで、薄く伸ばしながら、レザーに浸透させるように丁寧に塗布。塗布し終えれば少し馴染ませる間に、金具面の消毒清掃、ファスナーに潤滑剤で引っ掛かりなどを取り除く。
最後は、ペーパーで余分に付いたトリートメントを拭き取る。トリートメントを拭き取る際に、微細な汚れも一緒に拭き取る事で、キャンバス面の光沢が出てくる。
人気は、実用性と機能性、最適なサイズとコストバランスの優れたモデルである
ルイヴィトン ダミエ ジッピーウォレットは比較的人気モデルなので、中古でもよく出回るモデルであるが、その人気ゆえ手に入れるのは容易ではない。
状態において相場を知っていれば、予算帯も比較的考えやすく、自分の用途と予算に応じた財布を次々に手に入れる事が可能となる。
このモデルに関していれば、オーガナイザーよりも小さいが収納力があり、カードや札・レシート類を気軽に放り込めて便利であり、手頃な価格の割に軽量で、日本人の生活シーンに合わせた設計を施しているのも秀逸なモデルといえる。
廃盤にならず、現在も売れ続けている理由はその機能性の高さと、サイズ感の良さが理由なのである。私も使ってみて大変良い投資だと思っている。
さて今回は「オークデータ」を使ってここ最近の相場と売れた傾向などを調べていこう。なぜ私が、自らオークションを使わずに買取店に買い取ってもらって、買取金を貰う方が良いか具体的なデータを記載しておこう。
これについては、平均落札価格と、誰が売り、誰が買うかを調べることができる。ヴィトンの傾向としては、ストア出品である業者が販売、買っているの個人が入札に参加して、出来る限り安く購入する。
という傾向がデータとしてわかるのである。つまりは個人が出品して、個人が買うという流れは、下落を生みやすく、自分で出品するだけ労力的に損なのである。
そういった意味で、中古品を売却する場合は、業者に販売をお願いする方が結果的に多くの金額を得ることができるのである。その為には売却前に、リペアを施しておくと、業者側としてもそのまま販売できる。
リペアをする必要がなければ、業者はリスクの低減となり、買取価格の上昇が狙える。
今回のリペアでは、約 17,000円の買取価格で売却に応じた。約 9,000円である。リペアに掛けた時間は、約 1 時間ほどである。非常に対投資効果が高い。
そのような意味では、新品に近い未使用品近いモデルを少し安い価格で手に入れ、それを丁寧に使い、リペアを行えば、比較的良い投資ができる。
上記のようなモデルを手に入れることで、同じような価格帯の財布よりも、リセールバリューの高い生活ができる。
定番人気であるモデルを手に入れることで、彼女や奥さんのプレゼントに最適である。もちろん男性が使っていても変ではなく、比較的長く使うことができ、一目でヴィトンと認識させることができ、ちょっとした見栄も張ることができる。ブランド好きにも満足度が高いモデルである。