Zwilling J.A. Henckels ツヴィリング J.A. ヘンケルス:世界の生活の場に浸透した双子のマーク
1731年ドイツ・ゾーリンゲン。刃物職人のヨハン・ペーター・ヘンケルスが刃物職人連合に双子マークを登録した。284年に渡るツヴィリンク JA ヘンケルスの歴史が始まった瞬間である。1818年には「ツヴィリングショップ」をオープン、1853年にはゾーリンゲン工場にスチームエンジンを設置し、高品質な刃物の生産量を大幅に引き上げる事に成功した。その後は創業時より変わらぬ独自の鍛造方法や焼入れ方法などを連綿と引き継ぎ、同時に常に技術革新を怠ることなく邁進し続けた。現在は包丁、料理バサミ、ボディケア製品などを扱う世界的企業として、同社の製品は世界中の生活の舞台で愛用されている。参照:男の100年ブランド
記念用の刃物、高品質な刃物に高額取引が見られる
ツヴィリング J.A. ヘンケルス の高額二次市場は 「刃物」 が主であるが、約数万円までが上限金額のようである。最近では、販路先を多く拡大し、日本でもお馴染みのブランドとなってきている。
個人的に刃物に関して言うと、あまり馴染みがない。料理は簡単な調理程度までしないので、そこまで食に関する道具には精通していないが、最初はノーブランド品のスプーンやナイフ・フォークかと思っていた。
買取の際に、改めて調べていくと 「ツヴィリング・J.A.・ヘンケルス」 ということが分かり、ドイツ・ブランドのリセールの高さを改めて痛感した次第である。
知人や自宅の家財整理中に 「ツヴィリング J.A. ヘンケルス」 が大量に見つかったので断捨離する
ツヴィリング・J.A.・ヘンケルスは名門ブランドであることを承知しているが、今回も 断捨離 を実践してみた次第である。これに関しても、ブランドがあり過ぎて使い切れないのである。
今回のブランドに関しても、自分たちで購入したというのではなく、貰い物である。
貰い物という意味では、捨てるわけにもいかず、腐るものでもなく、いつかは使うだろうという甘い見立てのまま、約20年以上棚の中に眠っていたテーブルウェアセット。
現在でも貰い物を捨てる事が出来ず、また貰うという事もあり、整理が必要となったのである。
当時のカタログを見てわかった事だが、ドイツ製ではなく、日本で製造されたライセンス製品である。ライセンスに関して言うと、あまりリセールバリューは高くないのが通例であるが、比較的リセールバリューは悪くない。今回の買取で分かった事だが、流通量と情報量の少なさが影響していると思われる。
カタログを見れば日本製のライセンス製品という事が一目瞭然であるが、昔のツヴィリング・J.A.・ヘンケルス製品は、当時から数は少なく、また日本で知られる為に、インターネット以前の情報伝達スピードは遅く、長く中古で売る為のマーケットもなかったわけであって、当時物が現在になってようやく出てきているのであり、リセールがまだ比較的高い事が分かった。
同じカタチ・機能ではない安全で画期的進化を刃物ブランドには望みたい
断捨離 は、ブランドごとに一気に断捨離すると、比較的効果が高く、買取価格も若干の値上げが期待できる。全体で約 10,000円ほどとなった。
個人的に言うと、すべて売らずに何本か残しているし、毎日ではないが、スプーンやフォークは日常生活の中で「ツヴィリング・J.A.・ヘンケルス」は使用している。
ただ日本では、古来から刃物ブランドも多く、その技術の高さは、ドイツ・ブランドであろうと食器系統の高級ブランドの中でも、日本市場を攻略するのは、非常に難しいカテゴリーである。
ドイツブランドがこれから日本市場で拡大を考えるのであれば「刃物+α 」の要素を積極的に導入する事が考えられる。日本のお家芸である刃物技術のみで勝負をするのであれば、ドイツブランドは劣勢である。仮に売上とシェアを伸ばしても、著しくブランド力は低下する。
その場合で言うと、カメラ市場も同じ事が言えるが「ハイテクや発明を組み込む」という事が個人的には欲しいところである。刃物に関して言うとその切れ味が技術革新であったが、それも競争力においては厳しいものがある。
例えば、包丁とまな板を合体させた発明品が以下で紹介されている。
上記の映像の商品は、個人的に欲しいと思った包丁であるが、本格的な料理をする人以外に、リーチする視点は大事である。これが名が通ったブランドであれば即買いであるが、よく分からないので、躊躇しているのが現状である。
料理好きでない人々をターゲットにした高級ブランドがないのが不思議でしょうがない。それも高級並びに老舗のプライドなのか分からないが、現状のスタイルを変えるのには抵抗があるようだ。
個人的に言うと、コンビニや外食などの食に関わる企業が、新しい潮流を起こした場合、料理をする人は減ってくると思っているのだが、同時に「料理する人の技術」も下がってくる。
料理する事を簡単にするのは道具の力である。その道具に画期的な技術革新を行うブランドが、これからは新しい高級ブランドとなると思うので、ぜひ発明を組み込んだ製品に注力してもらいたい。