Patek Philippe:歴史的名品を手掛ける時計界の王者であり世界三大高級ブランド

創業年=1839年/創業者=アントワーヌ・ノルベール・ド・パテック、ジャン・アドリアン・フィリップ/創業地=スイス/ジュネーブ:創業当初から竜頭巻上げ式時計(1844年)、ミニッツリピーター(1845年)、パーペチュアルカレンダー(1889年)など、複雑機構の第一人者として、ゆるぎない評価と実績を残してきた最高峰のマニュファクチュール。素材まで妥協無く吟味した最高品質の製品は、古くから世界各国のセレブリティに愛されてきた。参照:腕時計の教科書
5168G アクアノート:ホワイトゴールド仕様の《ジャンボ》モデルに、新色カーキグリーンが登場。コンテンポラリーなカジュアル・シックを体現した《ジャンボ》と愛称される紳士用アクアノート(42.2 mm)に、若々しくダイナミックなスタイルを際立たせるカーキグリーン・バージョンが誕生しました。参照:公式HPより
【基本スペック】
機構:自動巻/キャリバー26‑330 SC /日付窓表示/センターセコンド
文字盤:カーキグリーンエンボス加工、夜光付ゴールド植字数字
ケース:ホワイトゴールド
直径:42.2 mm
厚み:8.25 mm
バンド:コンポジット素材
バックル:折り畳み式
スポーツラインの第二弾:ノーチラス と カラトラバ の中間的なコレクション

アクアノートコレクションは、ノーチラスコレクションに比べ、存在感が薄いコレクションのように見えるが、コレクションから20年以上経った1997年、スポーツラインの第二弾として市場に投入される。
現在ではノーチラス とカラトラバ の中間的なポジションとなっている。多数のバリエーションを展開しており、様々な顧客に幅広く対応する販売戦略がうかがえる。

現在の中古販売価格はどうなっているのか、さっそくオークファンで各販売会社の販売価格をみていこう。
さすがに腕時計ブランドの最高峰ということで、ヤフオク等の過去の相場はほぼ商品がなく、楽天等のECサイトで、腕時計専門店等の販売情報を参考にしている。
約 8,000,000 円~約 11,000,000 円前後とかなりの差を付けて販売されているが、買った時期等により相場の変動が見られ、かなりの差を付けて各社販売されている。

次に、現在、取引高は3000億円、100ヵ国以上で利用、訪問者月間900万人 ※参照:クロノ24が日本支社を設立 / と言われる絶好調の腕時計のマーケットプレイスである「クロノ24」の販売業者の価格を見ていこう。
やはりグローバルに対応しているので、世界各国様々な業者が出品している。約 13,000,000 円前後の価格設定がされており、それ以下は価格相談となっている。
赤で適当に印をしているが、価格相談に応じるのはやはり米国が多く、日本国内よりも割高に推移している。現在は空前の円安であり、国内価格は若干安く据え置かれている事が分かる。
Patek Philippe パテック・フィリップ AQUANAUT アクアノート 5168G-010 ホワイトゴールド カーキグリーン
オークションで古い自社製品を高値で買い戻す戦略とは
どんなに古い自社時計についても修理することができる「永久修理」を宣伝しているため、「パテック・フィリップの時計は一生もの」というブランドイメージを構築することに成功している。しかし、保証期間(通常2年間)が過ぎた時計については、当然のことながら有料修理であり、またオリジナル部品を長期にわたって保持することを保証するものではない。パテック・フィリップはオークションで古い自社時計を高値で買い戻すことによって、「パテック・フィリップの時計の中古市場価値を保たせる」というビジネス戦略をとっている。その結果、上記の「パテック・フィリップの時計は一生もの」というブランドイメージの宣伝にも役立っている。参照:パテック・フィリップ-ブランド戦略
高価格をコントロールする事で高額で戦略的な価格設定でブランドを安定化する
様々なデータをあたっているが、さすがに安定的なリセールバリューである。約 10,000,000円クラスの価格も多く、もはや普通のオークションデータは役に立たない。
古い腕時計であっても高値で買い戻すという非常に効果的なブランド戦略を取り続ける限り、客観的なブランド価値は維持され続けるであろう。
希少性の原則から数も少なく、また価格も高額で、中古市場にも出てこないブランドであることから、ラグジュアリーブランドは神格化されていくのである。
上記の戦略が現在でも行われている場合、中古市場においては、適正な価格帯を維持できるように配慮がなされているのであれば、ファンである顧客は安心して購入する事ができる。
安定したリセール価格を把握しておけば、売却金で頭金を作れ、追金をするだけで新しいモデルを比較的早く手に入れる事が可能になる。
また、ブランド自体の中古市場が安定していれば、買取業者やその他関連業者は、比較的安心できる取引が可能であり、主要ブランドとして取り扱いが良くなる。
それを見たパテック・フィリップ購入者は、自分が選び購入したブランドが、安定した客観的評価が付けられると「良い買い物をした」と思い、さらにパテック・フィリップを好きになるだろう。
技術やデザインもさることながら、ブランド戦略もよく考えられている。一度保有すれば、ずっと持ち続けたいブランドである。今しばらくは保有し続けようと思います。
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