ハミルトン: Hamilton アメリカ鉄道時計で培った技術力を時計作りに活かす
1892年に創業後、米国鉄道網の発達にともない、高精度懐中時計レイルウェイ・スペシャルが大ブレイク。その後軍用時計として出発したフィールドウォッチの傑作カーキや、世界初の電池式時計で3角形状が個性的なベンチュラ(1957年) 世界で初めてLEDを使用したパルサー(1970年)など、ユニークな実用時計を生み出してきた。1980年代以降は、ハリウッド映画で使用されることも多く、オリジナリティあふれるモデルが世界の人々を魅了している。参照:腕時計大全
ドレスウォッチに集約した米国の自由と開拓の精神
高級腕時計を比較的リーズナブルな価格で買えるブランドである ハミルトン。日本ではいまひとつ知名度が低いが、通好みのブランドであるのは違いなく、世界では名が通ったブランド。米国では知名度も高く、現在は スウォッチ・グループ 傘下である。
【Swatch フルライングループとしてのブランド再配置戦略と中価格帯への挑戦】でも取り上げたが、現在ハミルトンブランド戦略は、スウォッチ・グループの中で比較的中間価格帯のレンジで展開。中流層に向けた顧客獲得を目指しているがシェアは非常に低い。
ブランドにおける商品戦略は、ベンチュラなど、過去に成功したモデルを着実に売る戦略を展開している。実のところ、高級ブランドでありながらリーズナブルな時計であり、リセールも比較的悪くなく、高額な時計が手に届かない人にとって、高級時計の入門機として最適である。
プレゼントなどに最適であり、コレクターなどの通は、一通りのブランドを保有しているが、ハミルトンまで手が回っていない事が多いからだ。
さっそく「オークファン」で相場を確認していこう。上値が約 50,000円程度となるようだが、中間価格帯は、約30,000円程度で購入する事ができる。中古市場では、数は少ないが、比較的状態の良いモデルが出品されることも多く、狙い目のブランドという事がわかる。ハミルトンは時計好きのユーザーが多く、保有している人も少なく、相場が比較的安定しており荒れる事が少ない。相場を知っておくと、比較的良質なモデルを手に入れる事ができる。
道具としてガンガン使え、実用性とコストバランスの良さが際立つモデル
装着した印象は、大きなフェイスのわりにしっくりとくる印象を持つモデルである。大きな時計のわりに軽量であるのがちょっとした驚きである。文字盤のデザインは、12時・6時の数字が大きく表示されているが、大きな時計であるがゆえに数字のバランスが崩れていない。
クラシックでもテクニカルでもないどちらにもフレのないデザインである。デザイン面で振れ幅が少ない事で、ビジネスからカジュアルなシーンまであらゆる場面で使用する事ができる。このモデルは、比較的長く使用していたので、外装は傷だらけであるが、それだけ色々なシーンで装着していたように非常に使いやすい。
弱点はその汎用性から、便利な反面、没個性になりやすいモデルであるということ。ブランドを保有していることを忘れるぐらいである。ということなので、ラグジュアリー感は薄く、道具感漂う実用性が高いモデルであるので、ガンガン使って、傷だらけになるまで、使用する事ができるタフな一面があるモデルである。
実は体格の良い女性が装着すれば驚くほど個性的でワイルドな印象になる
ケースは大きく、約38ミリ以上ある。身長 約 165 cm以上の体格の良い女性であれば、驚くほどしっくりとなじむ。
女性用の腕時計を男性が付ける事は、サイズ上の問題やオネイに見えてしまう事から身に付ける事が難しい。
男性用の腕時計を女性が装着して似合う女性は、ワイルドな印象を持ち「カッコ良さ」が増すので、女性がファッションセンスを磨く意味でも、男性用の腕時計ブランドをある程度把握しておくと、教養のある女性として見られるに違いない。
ハミルトンに関しては、何本か保有しているので、また改めて違ったモデルも紹介したいと思うが、このモデルについては、限りなく男性用に見えてしまうが、男女兼用モデルとして使えるようだ。
いずれにしても、女性が意中の男性に贈るプレゼントとして「ハミルトン」の実用性と価格帯は丁度良く、また、男性自体が自分へのプレゼントとしての入門機として選ぶことも可能である。
通好みの面白いブランドのひとつの選択肢としてハミルトンは最適であり、メジャーなブランド以外を探している人には、良い選択だと思う。