Omega Speedmaster Moonwatch Snoopy Award Ref.3578.51.00
【PROFESSIONAL MOONWATCH Ref.3578.51.00】
型番:3578.51.00
ケース:ステンレス
ケース直径:42 mm
ダイアルカラー:ブラック
防水性能:30メートル
ムーブメント キャリバー:オメガ 1861
有名な手巻きクロノグラフムーブメント。
月で実際に着用されたキャリバーの後継モデル。
ロジウム仕上げ。
パワーリザーブ: 48時間
機能:クロノグラフ / スモールセコンド
クリスタル:強化プラスチックガラス
限定数 5441 本
年式:2003年限定モデル
当初、安価で入手可能だったが、急に価格が高騰しプレミア化が進み、現在では約 1,500,000円に迫る勢い
さて、そんな限定モデルの国内中古相場はどうなっているのか。さっそくオークファンをみていこう。
今回は販売された年代と価格を同時に掲載しているが、2014年ぐらいまで、大きく価格の高騰は見られない。約 10 年以上、中古市場で比較的 質の良いモデルが、何事もなく非常に安価に入手できたのである。
ただ、2017年前後で、倍近くの価格の高騰が起り、約 800,000 円前後で落札されている。上記のデータは自分で調べる為に、軽く線を引いているが、価格順にデータをみると、急な高騰だったようである。
国内中古価格に関しては、長い間 約 300,000 円前後で比較的安定した相場だったようだが、限定数といっても比較的数も多く、入手するのは、あまり難しくはなかった。
約 2.3 年前までは、売りに出された場合、全体の予算では、約 350,000円ほど考えておけば、良質なモデルを手に入れることが可能であり、買取価格に関しても、非常に安かったのである。
個人的には、スヌーピーのファンであり、発売された当時に入手。約 400,000円弱だったと思う。おそらく定価(当時) 370,000円前後だったかな。
私自身は、コレクション目的での保有なので、長い間、コレクションルームのガラスケースの中に飾っていて、価格が高騰していることには少し前まで気づかなかった。
気づいたのは、知人と腕時計の話をしている中で、スヌーピーアワードモデルが、大幅に高騰しているというのを教えてくれたわけだ。
オークファンで、中古業者のECページの情報がが上部に掲載しているが、どうやら本当のようだ。
相場を調べていくと、約 3.0 倍以上の価格を付けており、ファンの間かコレクターの間かで、プレミア化しているようである。
現在 国内市場では、約 1,500,000 円前後の価格が付いており、海外市場でも、約 1,800,000 円前後の価格を付けているモデルも存在している。
そこまで上昇しているのであれば、コレクション整理を行っても良い時期と判断し、今回 約 17 年ぶりに整備を行い買取する段取りを取ったのである。
キャリバー オメガ 1861
有名な手巻きクロノグラフムーブメント。月で実際に着用されたキャリバーの後継モデル。ロジウム仕上げ。参照:Speedmaster Professional “Moonwatch” 3578.51.00 | OMEGA®
オメガ スピードマスタープロフェッショナル スヌーピーアワード Ref.3578.51.00
マニアックなファンの間で取引が続いたが、急にプレミア化したコレクターズモデル
さて、スピードマスタープロフェッショナル スヌーピーアワード 限定モデルについて、簡単にではあるが記しておきたい。同モデルは、5441 本限定モデルとして、2003年に発売開始された。
それも約 33 年前の 1970 年 10 月 5 日に、NASA から オメガに、Silver Snoopy Award 【シルバー・スヌーピー賞】を授与した過去の素晴らしい栄誉を称えるモデルとしてである。
また、限定数についてだが、アポロ 13 号の活動時間「142 時間 54 分 41 秒」であることから 5441 本限定としたわけである。
当初のモデルの企画について、時期 も 本数もちょっと強引(笑)だが、漫画のキャラクターを使い、特別モデルを市場に投入したい気持ちは分からないでもない。
90年代半ばから行われる オメガブランドをラグジュアリーとしての地位に向上させていきたいという戦略の一環というのも理解できる。
参照【 オメガブランド戦略 安売りブランドから高級ブランドへ流通ネットワークの再構築とブランド再生 3つの正統性 】
後に、シルバー スヌーピー アワード受賞45周年記念【記事参照:OPENERS】に、白文字盤の Ref.311.32.42.30.04.003 世界限定 1970 本と供給量を絞り、希少性を引き上げて、市場に投入しており、こちらは数字としても、販売戦略としてもキリが良い。
また、価格面についても、766,800円として、倍近くの価格を付けて登場。現在の中古価格でも、約 2,600,000~ 3,000,000円近くまで跳ね上がっていて、オメガのラグジュアリー戦略は、流石といったところである。
上記、動画で紹介しているモデルは、オメガブランドが、ラグジュアリーの地位を築き上げた 2015 年以降、大々的にアナウンスされたわけだが、それに続くカタチで、初期モデルである今回のモデルも、価格が上昇していったと考えられる。
販売された当初、あのオメガのスピードマスターに、漫画のキャラクターを採用するとは思いもよらなかった人が多かったと思う。
今でこそ、様々なラグジュアリーブランドが、アニメのキャラクターなどを採用するモデルも存在し、人気となる場合も多いが、同モデルは、当初販売面で苦戦したようである。
中古市場をみれば分かるように、状態の良い個体でも、定価よりも安く販売されていた時期もあり、人気モデルとは言えなかったのである。
個人的に言うと、同モデルについて、当初教えてくれたのは、私の親族であり、私よりも親族 (当時学生) の方が熱狂的なスヌーピーファンであった。
ただ、腕時計を保有するまでの資金的余力がなく、私自身は、もうすでに働いていたので、資金的余力があったので、入手することとしたのである。
基本的なデザインは、通常のスピードマスターと変わらないが、文字盤並びに裏面にスヌーピーのデザインが施されていて非常に可愛い。
現在、入手したい人は必ず、証明書付きのモデルを入手するように心がけてほしい。
海外市場では、後付けモデルも存在しており、個体ナンバーが付いているモデルを探し出して選ぶようにしてほしい。
少し前に買取処分を行ったわけだが、価格上昇の推移を見ていくと、今後大きく上昇することが難しいと判断して、海外市場に強い業者さんに売却した。
このように過剰なプレミア化が進むと、保有している人が多く売却することで、ある人気ブランドのように多少の値崩れが起ったりするものである。
ということなので、私個人としては、ブログで公表する際は、大幅に時期をずらして、情報を公開するようにしているのである。
買取価格については、当時入手した新品価格の 約 2.83倍で成立したので、個人的には大変満足している。
約 17 年程度、手元に置いていたことから、娘が嫁に行く心境と似ており、これから保有する人には、どうか大切に同モデルを扱ってほしいと切に願う。